山梨県のおみやげで真っ先に思い浮かぶものといえば、信玄餅ですよね。
小さな包みを開けるとお餅の上にたっぷりきな粉、上から黒蜜を垂らして付属のようじでつついていただくアレです。
信玄餅を製造する会社は2社あり、桔梗屋の「桔梗信玄餅」と金精軒の「信玄餅」の2種があります。
工場見学をはじめ、信玄餅をベースにアイスやカントリーマアムなどさまざまな商品を展開しているのが桔梗屋、行列必至で話題となった「水信玄餅」や、今回ご紹介する「極上生信玄餅」を提供しているのが金精軒と覚えるとわかりやすいでしょう。
※商標登録的には、「信玄餅」というと金精軒の信玄餅を指します。
今や近所のコンビニ、スーパーのご当地フェアなどで目にすることも多く、山梨に足を運ばずとも“手に入りやすい”存在になっているので、旅行みやげにあえて選ぶのはためらってしまうことも。
そこで今回ご紹介するのは、定番の信玄餅よりも”おみやげ感”がほしい方におすすめの、金精軒や地域限定店舗でしか手に入らない、「極上生信玄餅」です。
訪れたのは、2023年4月にオープンした「富士吉田金精軒 富士茶庵(ふじさあん)」。
もとは「水信玄餅」を目当てにやってきたのですが、ついでに店内を見回っていたときに目に入ったのがこちら。
生信玄餅は数量限定販売で、金精軒や限定店舗、公式オンラインショップでしか手に入らないレアものとのこと。
価格は4個入で税込1,080円(本体1,000円)。
1個あたり250円と、なかなか高価なお餅です!
とはいえ、風呂敷包みの信玄餅(小さなお餅が3つ入り)1個の価格とほぼ同等ですので、1人1個ずつ渡すおみやげとして考えれば、1人あたりのコストは同じくらいといえます。
公式オンラインショップはこちら。
富士茶庵の外庭には、購入した商品がその場でいただけるスペースがあるのですが、2階にはカフェが併設されており、購入した商品を持ち込んでいただくこともできます。
私たちは、事前に予約していた「水信玄餅」(なんと今は予約購入ができるんです!)と一緒に「極上生信玄餅」も購入し、カフェでいただくことにしました。
水信玄餅と生信玄餅が同時に実食&比較できるという、
奇遇のチャンス到来!
早速、生信玄餅の箱をオープン。
箱の裏には、生信玄餅のこだわりが記載されています。地元山梨の素材をふんだんに使用しているんですね。
続いて、用意していただいた平皿に、生信玄餅をあけ、黒蜜きな粉をたっぷりかけていただきます。
つきたてのお餅のようなやわらかさ、伸びがあります。雑味がなく、純粋な素材本来の味わいが感じられます。
ひと口で食べるには少し大きめサイズ。でも、おいしくてあっという間になくなってしまいました。
子どもも気に入った様子で、「もう1個食べたい!」とねだられましたが、2個以上は贅沢ってもんです(笑)
続いて、水信玄餅。
こちらは、登場してから行列必至の入手困難で話題となったので、ご存じの方も多いと思います。
提供されてから30分以内に食べる必要があるため、おみやげなどに持ち帰りすることは不可能なお品。
現地でしか食べられないという意味でも、一度は食べておきたいと思っていたので、今回ようやく念願が叶いました。
生信玄餅と同じように、黒蜜ときな粉をたっぷりとかけて、いただきます。
水風船のように刺したらつぶれてしまいそうな雰囲気ですが、
意外とようじで切り分けたり、つついて持ち上げられる、絶妙な弾力です。
「水信玄餅」は、口の中で水に戻るほどのわずかな寒天で、日本一の名水を限界まで含ませた、究極の水菓子です。毎年6月~9月末までの夏季限定。台ヶ原店と韮崎店にて販売される水信玄餅は、限りなく水に近い状態を保てる時間にしておよそ30分。消費期限30分と言われる所以です。私たちが自分たちの手で育てた、青大豆のきな粉のやさしい風味とともに、“究極”の食感をお楽しみください。(公式サイトより)
公式サイトの説明のとおり、究極の水菓子とはまさにこのこと!?と思える不思議な食感に包まれました。
感覚としては、舌でつぶしたとたん、すぅっと溶けてなくなるゼリーのよう。
寒天部分に味はないので、後味もすっきりです。
価格は、2023年8月時点で、税込1個540円(本体500円)。
値段はお手頃とは言えませんが、経験を買うことを踏まえて妥当と思いました。
サイトの商品説明にはありませんが、先程紹介した、河口湖エリアにできた富士茶庵でも水信玄餅は販売されています!
2023年の「水信玄餅」の販売情報はこちらでチェック。
さて、「水」と「生」、2種類の信玄餅を食べ比べした結果、
家族4人、満場一致で、生信玄餅に軍配が上がりました!
水信玄餅は、寒天やゼリー好きの方なら、推しでしょう(我が家は全員ゼリーより餅好きでした)。
やはり、やわらかいお餅と黒蜜きな粉の相性は最強です!
そうなると、次は定番の信玄餅と、生信玄餅を食べ比べたらどう違うのか?と気になってくるのが人情。
過去の印象だけで語ると実感に乏しいと思い、普通の信玄餅も食べてみました!
(登山後で疲れていたこともあり、写真に収め忘れています。。。)
これも、家族全員、口を揃えて「生信玄餅の方がおいしい!」という結果でした。
これまで定番の信玄餅も、十分やわらかくておいしいと思っていたのですが、
生信玄餅を食べた後に定番の信玄餅を食べてみると、「餅の食感に弾力があるな…」と感じてしまったのです!
一度、生信玄餅を味わってしまうと、もう定番の信玄餅では満足できなくなってしまうかもしれません(笑)
というわけで、今回の山梨旅行のおみやげは、「極上生信玄餅」を購入することにしました。
ただ、注意したいのは、消費期限(賞味期限ではない)。生鮮食品のため、製造からたった3日しかないんです!
富士茶庵を訪れた日は旅行初日で、この日に購入すると家に帰る日までに消費期限が切れてしまうので、
後日、白州に行ったついでに台ケ原金精軒本店に足を運んで、購入しました。
入手は帰途を推奨します!
余談ですが、金精軒のどら焼きもオススメ!
子どもは富士茶庵と台ケ原店で2回もどら焼きをおねだりして頬張っていました。
「ママ、食べてみる?すごいおいしいよ!」と勧められてひと口食べたら自分も欲しくなってしまったほど。
台ケ原店では、暑かったのでアイスになったどら焼をみんなで買っておやつにしました。
いかがでしたでしょうか?
生信玄餅のおみやげは先方にも大好評でした!
このコーナーでは、私ゆにこんがこれまで食べてきた絶品のご当地みやげを紹介していく予定です。
皆さんのおみやげ選びの参考になれば幸いです☆