【はじめに】この記事はこんな疑問・関心を持つ人におすすめ!
- ラン活って何?
- みんないつ頃ランドセルを買っているの?
- ランドセルの価格相場はどれくらい?
- ラン活が加熱している理由は何?
- ランドセル市場のトレンドを知りたい
ゆにこん@幸せクリエイターです。
2月なのにもうランドセルのTVCMしている…
ランドセルってこんな早い時期から探すものなの!?
買っている人もいると聞くと焦りますよね
ら、ラン活って何??
初耳ですよね
10万超えのランドセルもあるってホント!?
本当にあるんです、驚愕ですよね
私も娘が年中から年長に上がる3月頃、ランドセルのCMがふと目に止まり「もうCMしているの?!」と驚きと共に焦りを覚えた1人です。
ググったら早い人は春先からランドセルを物色するとか、人気ブランドやデザインは予約ですぐ売り切れるとか、いろんなお店を子どもと回って試着するとか、そのランドセル探しから購入までの活動を総じて「ラン活」と呼ぶとか初耳だらけ。
これまでは、ランドセル=夏休みの帰省時にショッピングモールやTVCMで祖父母向けに販促している程度のイメージしかありませんでしたので、
ランドセル1つ買うのにそんなに必死にならないといけないものなの!?
と若干引き気味になったのも事実(笑)
この連載では、2020年にラン活デビュー(=ランドセル選び)した私が、昨今のラン活動向を踏まえつつ、ランドセル選びで注目しておきたい検討ポイントや、親子で満足なランドセルをゲットするためのプロセスを紹介していきます。
ランドセルの情報を集めだしたら検討材料が多すぎて何から手を付けていいか悩んでしまって。。。
そんな巷にあふれる情報で頭が混乱してきたり、焦り始めたパパママ達が、ちょっと立ち止まって冷静にランドセルを検討できるきっかけになる内容を目指しますので、最後までお読みいただけると嬉しいです☆
今回はまず、ランドセル市場の動向を数字で紐解きながら、加熱する「ラン活」ブームの背景をざっくり把握していきましょう。
1. 「ラン活」の動向・相場を知る
ランドセルの検討時期・購入時期は、ともに年々早期化傾向
ランドセルの検討開始・購入時期(いわゆるラン活)は年々早期化する傾向にあり、10年前と比べると明確に「下半期から上半期へ前倒し」されています。
サンケイリビング新聞社の2011年の調査記事によると、ランドセルの購入検討時期について最も多いのは「年長の10月」、購入時期のピークは「年長の12~2月」となっていて、8割以上が年長の下半期に購入しています。
園児の家庭でランドセルの購入を検討し始める時期は「年長の10月」が最も多くて19.0%。実際にランドセルを購入したのは、「年長の12月」(18.6%)、「年長の1月」(19.8%)、「年長の2月」(15.2%)の3カ月がボリュームゾーンで、この期間に過半数が購入している。
(記事より引用)
これに対し、直近のランドセル購入に関する調査 2021年(出典:日本鞄協会 ランドセル工業会)をみると、ランドセル購入検討時期について最も多いのは「年長の4月」、購入時期のピークは「年長の5~8月」となっていて、7割近くが年長の上半期に購入しています。
検討開始時期としては、大きくは過去2年同様で、検討開始時期は、 4月から回答スコアがはね上がり「1年後」を意識しての動きがうかがえるほか、夏までには大半が検討していました。
購入時期のピークは5~8月で、これまで以上にピークが分散していました。
(調査レポートより引用)
※上記2011年の調査と異なりますが、比較対象になりうる調査として取り上げました
2011年の調査で、年長の5月にランドセルを購入した人の割合が0.8%しかいなかったと知ると隔世の感があります
ランドセルの検討時期・購入時期の動向まとめ
◎長期トレンド
=検討開始・購入時期ともに、10年間で下半期から上半期へと大幅に前倒し
◎短期トレンド
=検討時期は年中の冬~年長の春、購入時期は5月から急増し上半期にピーク
ランドセルの平均価格・購入費用は、ともに上昇傾向
ランドセルの平均価格の動向をデータで探ると、明らかな上昇傾向が見られます。
現時点で最新の2020年のデータとその10年前の2010年のデータを比較すると、
2010年は35,400円
(出典:日本鞄協会 ランドセル工業会「ランドセル・ヒストリー」)
2020年は53,600円
(出典:フィットちゃん公式サイト「ランドセル購入動向調査より」のランドセル工業会調査)
と、10年で18,200円も上昇しています。
また、購入金額の平均価格は55,339円で、65,000円以上のランドセルの人気が最も高くなっています。
(出典:ランドセル購入に関する調査 2021年)
ランドセルの価格が上昇しているだけでなく、購入者の志向が全体的に高額商品にシフトしていることも伺えます。
ランドセルの平均価格・購入価格の動向まとめ
◎長期トレンド=
平均価格は年々上昇。2010年は35,400円だったのが2020年では53,600円と、10年で18,200円上昇
◎短期トレンド
=購入金額の平均価格は55,339円。65,000円以上の価格帯が最も人気で高級志向が伺える
2. 「ラン活」が早期化している3つの理由
ラン活が早期化している要因については、ITmedia ビジネスオンラインの「ランドセル商戦の早期化 震災が後押し」という記事での関係者インタビューが参考になります。
以下の要点は私が記事を読んでまとめたものです。(中の引用文は上記の記事が出典)
①インターネットの普及で情報感度が高まり、より早く情報提供した方が売れるから
もともとランドセルは年末年始に買うのが一般的でした。ネットによる情報収集が普及したため、より早く情報を提供するほうが売れるようになりました。
ネット通販という新たな販売チャネルが拡大したことで、だれでもいつでもどこでもランドセルを購入できるようになりました。
これにより、各社が情報公開の先取りを競い始めたといえそうです
②安定した生産体制を組むためにメーカーが予約注文(受注生産)を推進したから
有名なかばんメーカーも早期に受注するほうが安定した生産体制が組めるので情報を早く出すようになりました。
予約注文は需給バランスの最適化につながるため、メーカーにとって極めて合理的。
納品時期から逆算すると夏までに受注を確定する必要があり、それがラン活のタイミングを早めたといえそうですね
③ランドセル購入が祖父母を巻き込んだ一大イベントとなったから
平均単価は年々上昇している。孫に好きなものを選ばせてあげたいという気持ちがあるようだ
東日本大震災があってから家族の絆が改めて注目されるようになりました。お盆で孫が帰省したときに一緒にランドセルを選び、お正月までに届いたランドセルをプレゼントするというスケジュールがフィットしたのではないでしょうか
私が夏休みシーズンにランドセル売り場やCMが目に止まるようになったのは、お盆に顔合わせする孫と祖父母ターゲットとした震災後のトレンドだったということですね
ラン活の早期化の要因まとめ
- インターネットの普及で情報感度が高まり、より早く情報提供した方が売れるから
- 安定した生産体制を組むためにメーカーが予約注文(受注生産)を推進したから
- ランドセル購入が祖父母を巻き込んだ1大イベントとなったから
3. ランドセルの価格が上昇している5つの理由
ランドセルの平均価格の上昇、購入価格の上昇要因については、フィットちゃん公式サイト内の-ランドセル購入動向調査より- 平均価格は50,000円を上回る/購入の6割が祖父母からのプレゼントという記事が参考になります。
ランドセル平均価格が高くなっている主な理由(下記①~⑤の出典は上に同じ)は次の5つ。
①ランドセルサイズの大型化による使用材料の増加
A4教材サイズ→A4クリアファイル対応サイズ→A4フラットファイル対応サイズ
たしかに、昔に比べてランドセルのサイズはだいぶ大きくなっていると感じます。
この点は、単純に材料費がかさんでいると理解できますね
②顧客の多様化するニーズへの対応
・生地素材をより傷つきにくく、耐久性のあるものにしたい
・色や柄の種類を多くして欲しい(生地だけでなく背中や内貼りも)
・刺繍などの装飾パターンを増やして欲しい
昨今のランドセルのラインナップを見ると、黒か赤のほぼ二択だった私たち親世代の頃からは考えられないほどランドセルの色やデザインのバリエーションが増えていますので納得です
③カラーやデザインの増加に伴い、多品種少量生産に変化
これは②の補足的な要因でもあると思います。
顧客ニーズに対応するために細分化した分、作業工程が増え、生産コストも増加していると考えられます
④原材料の値上がり
原材料費の値上がりのほかに、広告費、人件費の増加も価格を押し上げる要因として挙げられそうです。これはメーカーによって差がある部分かと思います
⑤少子化によるお子様一人当たりにかける入学関連費用の増加
購入したランドセルの支払い者は、祖父母が全体の6割を占めています
ショールームにも3世代の家族連れのお客様が数多くいらっしゃいます
これは平均価格というよりも購入金額の上昇要因といえそうです。
子ども1人あたりにかけるコストが上がっているのは少子化の影響ですね
それを裏づけるデータが、東洋経済の記事にあります。
ランドセルの市場規模は、ニッセイ基礎研究所の調べによると、1年生の児童数が約120万人だった2006年は359億円だった。児童数が約106万人まで減少した2018年はというと、なんと546億円へと約1.5倍に拡大しているのだ。少子化が進むなか、両親だけでなく祖父母が孫にお金を注ぎ込むこと(いわゆる6ポケット)で、購入価格が高額化したためとみられている。
2006年から2018年の間、児童数は減少しているのに市場規模は1.5倍!
祖父母は孫にお金を使いたい、親は祖父母から資金援助してもらった方がありがたい、業界は貯蓄率が高い祖父母世代の財布の紐を緩めたい…それぞれの思いが交差するのがラン活といえそうです
ランドセル価格上昇の要因まとめ
- ランドセルサイズの大型化による使用材料の増加
- 顧客の多様化するニーズへの対応
- カラーやデザインの増加に伴い、多品種少量生産に変化
- 原材料の値上がり
- 少子化によるお子様一人当たりにかける入学関連費用の増加
【まとめ】異業種参入で競争は激化、「ラン活」は過熱気味
以上の内容をまとめます。
<ランドセルの検討時期・購入時期>
◎長期トレンド
=検討開始・購入時期ともに、10年間で下半期から上半期へと大幅に前倒し
◎短期トレンド
=検討時期は年中の冬~年長の春、購入時期は5月から急増し上半期にピーク
<ランドセルの平均価格・購入価格>
◎長期トレンド
=平均価格は年々上昇。2010年は35,400円だったのが2020年では53,600円と、10年で18,200円上昇
◎短期トレンド
=購入金額の平均価格は55,339円。65,000円以上の価格帯が最も人気で高級志向が伺える
<ラン活の早期化の要因>
- インターネットの普及で情報感度が高まり、より早く情報提供した方が売れるから
- 安定した生産体制を組むためにメーカーが予約注文(受注生産)を推進したから
- ランドセル購入が祖父母を巻き込んだ1大イベントとなったから
<ランドセル価格上昇の要因>
- ランドセルサイズの大型化による使用材料の増加
- 顧客の多様化するニーズへの対応
- カラーやデザインの増加に伴い、多品種少量生産に変化
- 原材料の値上がり
- 少子化によるお子様一人当たりにかける入学関連費用の増加
(ここからは個人的な所感です)
正確な調査データはないものの、現在ランドセルのメーカーは100社以上(130社以上という説も)あるといわれています。
これは従来のかばんメーカーだけでなく、アパレル、雑貨、家具などさまざまな異業種のメーカー(ブランド)が、少子高齢化の中で市場規模拡大を続けるランドセル市場にビジネスチャンスを感じて市場参入しているためと考えられます。
そんな中、各社は材質、色、デザイン、ブランドなどバリエーションを充実させて差別化を図ったり、限定デザインを発表したり、早期予約割、数量限定生産を謳うなどさまざまな需要喚起策、顧客の囲い込みを行い、競争が年々激化してきたのでしょう。
結果的に、一部のランドセルを高級ブランドとして扱い出したり、国産・材料の品質などへのこだわりから工房系のランドセルが注目されるようになったり、そうした情報がSNSなどで拡散し、「ラン活」の加熱に拍車をかけていると推測します。
ちなみに私がラン活をしてもっとも驚いたのは、ランドセルがまるで高級ブランドバッグのような扱いをされていることでした。
デザイン、素材、価格、大人顔負けのこだわりっぷりと思いませんか…
子ども用というより自分用に欲しくなったりも(笑)
【さいごに】今年の「ラン活」はコロナ禍で購買行動やサービスに変化?
「おうちラン活」でネット購入が増加、オンライン接客や試着レンタルも
2020年(2021年度入学)のラン活は、新型コロナウイルスの蔓延とその対策でこれまでとは違った動きがみられました。
『おやこのくふう』が2021年2月4日〜2月7日の期間に実施した子どものランドセル購入に関する調査によると、ネット通販を利用しての購入が増加傾向でした。
その要因としては、2020年4月の緊急事態宣言発令などで外出自粛やランドセルの展示会中止等が生じていたことなどが挙げられます。
まさに私はこの中の1人。
店頭購入は早々にあきらめネットで情報収集&ネットで購入しました
外出がままならないことから、『おうちラン活』が新たなキーワードとして浮上。
カタログやネットでの比較検討に加え、サンプル貸し出しサービス(実物を確認・試着できる)や、オンライン接客(Zoomなどを使って実物のチェックや相談ができる)などが登場。ランドセルの展示会やフェアは予約制で人数制限を実施したところも多くあったといいます。
混み合う会場をハシゴして親子ともに疲れてしまう…という従来の「ラン活」のイメージとは異なる、親への負担は意外と少なかった?
そんな側面もあることから、この調査を実施した「おやこのくふう」編集部では、この流れ(「おうちラン活」)が2022年新入学の「ラン活」でも継続されると予想しているそうです。
たしかに、去年ラン活した(ネット検索&ネット購入した)私の感想としては、イメージしていたよりもずっと気楽であっさりと終わりました
「おうちラン活」の選択肢が加われば、少しは肩の力を抜いてラン活できるかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?
次回以降は、私がどんなプロセスでランドセルを選んだか、ランドセルの選び方で大切なポイントなどを紹介予定です。