前回の記事では、「C」矯正歯科で無料カウンセリングを受け、その当日に矯正治療を決心、精密検査を申し込んだところまでお伝えしました。
精密検査は有料です(「C」矯正歯科では、検査代が38,500円かかります)。
これを受けるということは、つまりここで矯正治療するぞ!という決意表明です。

何年も悩み続けて、ついに決心!
今回は、その精密検査の内容と結果を見ながら、自分の歯の現状と課題をレポします!
前回の記事はこちら↓


顔貌写真(正面・左右)
まず、首から上の正面・左右の写真を撮りました。
輪郭、正中線、歪み、表情の変化などのビフォーアフターを見るための記録です。
その写真は載せられないため、代わりに矯正前の私の口元写真を集めました。


いかがでしょう?



スマイル写真では、さほど歯並びは悪くないように見えませんか?
周囲に矯正を始めたと伝えると、2つの方向から驚かれます。
1つは「40代でも矯正できるんだぁ」という驚き、
もう1つは「え、ゆにこんちゃんって歯並び悪かったっけ?」という反応。
ガハハと笑うと歯茎が目立つ、下の歯がガタガタ、ビーバーのようなデカい前歯…。
それなりに感じていたコンプレックスをごまかす笑顔の作り方を一生懸命練習した成果?ですね。
続いて、閉じた口、笑顔、下の歯も見えるように口を開けた写真です。


私の口元は、ぽってりとした分厚い唇です(でした)。
このたらこ唇、生まれつきのチャームポイントくらいに思っていたのですが。
矯正を始めてから、歯列のアーチがV字からU字に近づくにつれ、明らかに唇が横に薄くなってきました。
追々、その変化も比較したいと思います。
※歯列アーチについて、わかりやすいサイトがありましたので、リンク貼っておきますね。



「たらこ唇」は歯列のアーチがV字の出っ歯が原因だったとは。
歯が前に出ているから唇も前に突き出して、ボテッとするんだそうで…。
さらに、写真のように口を閉じたつもりでも少し開いてしまっていたり、口をしっかり閉じようとすると顎にエクボができるのですが、これも出っ歯が原因。
出っ歯は口呼吸、ドライマウスの原因にもなるというのも納得です。
下の歯の歯並びがガタガタで、これが見えると矯正が必要そうな印象になります。
ただそれも、なんとなく左右対照に見える歯並びなので、そのまま放置していたというわけです。
3種のレントゲン撮影
3方向からレントゲン撮影を行いました。
パノラマレントゲン


こちらが私の歯を正面から見た画像です。
親知らずを2本抜いたものの、どこの部分だったか記憶が曖昧でしたが、上2つがなくなっていました。
下の両側の親知らずは、横向きで埋没していることがわかります。
先生からは、下の親知らずは抜歯しないで治療すると言われました。



下調べの段階では、親知らずは矯正前に抜くと説明している歯科が多い印象でしたので、意外でした。
治療中に親知らずが出てきたり、押してきたりと悪影響があるのでは?と心配しましたが、
おそらくこのまま出てこないだろうとの目論見、かつ、4本抜歯予定があり、親知らずまで抜くと負担が大きいことも踏まえてのお考えで、もし途中で顔を出してきた場合は、その時に対応を考えましょうとのことでした。



たしかに、埋もれているし、今のところ何の異常もないので、わざわざ大変な思いをして取る必要もないと理解しました。
正面セファログラム


正面からみたレントゲン写真です。
先生は患者に事細かに説明するタイプではないようで、このセファログラムも分析の説明は受けていませんが、矯正治療でかなり重要な資料の1つのようです。
ちなみに中央の赤い縦線(正中線)は自分で引いたものです。
前歯の並びを見ると、上下共に顎が正中線よりも右側にずれているのがわかります。
顔が少し右に傾いているのか、右に旋回しているのか?背骨に対して顔自体が少し右にズレているようにも見えます。



私は耳の高さが左右で異なり、表情も左右不均衡を自覚しています。
写真からも左右差があることがわかります。
側面セファログラム


こちらが、横からみたレントゲン写真です。



鼻の先端と顎の先端を結んだ線を「Eライン」と呼びます。
このライン上、または少し内側に唇の位置がくる状態が理想的な横顔とされています。
ゆにこんさんの場合、前歯がかなり前に出ているんですが、鼻が高いのでさほど目立たない状態ではあります。
この出ている歯を後ろに引っ込めることでよりきれいなラインを目指します。
あと気になるのは、歯が全体的に前に傾いていることです。
歯は大人になってからも少しずつ動いているんですが、加齢とともに歯が倒れてきてしまっている状態。これを矯正で本来のまっすぐな状態に戻していきたいです。
と先生から説明を受けました。
口腔内写真・口腔内スキャン(正面・左右・上下)
続いて、口腔内の写真とスキャンを撮りました。
口腔内写真(正面・左右)






正面写真の歯茎の部分を見ると、ボコボコとしています。
噛む力が強い(食いしばり、歯ぎしり)と、この歯茎の骨が強くなり、ボコボコになるそうです。
また、それによって歯の動きが鈍くなるとのこと。
口腔内スキャン(正面・左右)






★上のスキャン画像に印をつけて、さらに解説を加えてみます。









こうしてみると、相当歯が傾いていることがわかります。
今まで側面から歯を見ることがなかったので、歯が前や内側に倒れている自覚はまったくありませんでしたし、奥歯が斜めにすり減っていることも気づきませんでした。
口腔内写真(上下)




歯列のアーチは、ややV字型です。
顎が小さいと、歯がきれいに並ぶスペースが足りず、前歯から段々と下がって生えたり、乱杭歯になります。
上下奥歯4本が虫歯でやられてしまっています。
歯ぎしりが強く銀歯の表面がツルツルになっているのがわかります。



先生に今回指摘されるまで、歯医者さんが表面をツルツルに仕上げているのだと思っていました。
ちなみに、左の奥から2番目の歯(大きくて内側にせり出している)がいつも舌と接触して不快です。
溝が深すぎて、舌を置くと刺さるような感覚です。
口腔内スキャン(上下)




歯の溝の中央ラインを赤い線でつないでみると、方向が定まらずアーチがガタガタです。
左右前後の凸凹だけでなく、所々に歯の捻れ(回転)があるのもわかります。
この赤線がきれいなU字を描く歯並びが理想です。




※青いラインは、上の前歯の捻れを現しています。
口腔内スキャン(噛んだ時の上下の接触面と強さ)




奥歯が真っ赤です。
奥歯に噛む力が偏っていることがわかります。
余談ですが、
検査結果の画像はモニターやプリントを見せられただけで、共有はありませんでした。
この記事で紹介している画像は、その場で写真を撮らせてほしいとお願いしてモニターやプリントを撮影した画像になるので、画像が荒っぽくなっています。
私は記録魔なので、この点は今通っている矯正歯科で唯一不満な点です。
この矯正歯科では記録を取ったり共有することにあまり熱心ではないのか、2年経った現在も途中経過の撮影や検査は特にありません。
ちなみに、
子どもを通わせている別の矯正歯科では、3ヶ月に1度の経過チェックと1年に1度の精密検査でチェックしていて、個人ファイルが作成され、都度資料をファイリングしてくれます。
子どもの場合だけかもしれませんが、治療内容や状況・方針説明も丁寧で細かく、安心して任せられるので、私の先生にももう少し細かいフォローがほしいと感じています。



私と同じ記録魔の方は、治療前に検査頻度やデータファイルを提供してくれるのか確認したほうがよいでしょう。
治療方針
以上の検査結果を踏まえた治療方針は、以下になります。



歯並びを整えることが歯の健康を守り、身体の不快症状の改善につながっていくことをイメージしながら、矯正治療に踏み切りました。
これまで歯並びが悪く、歯磨きしづらいとは感じていましたが、正直「めちゃくちゃ悪い」とまでは思っていませんでした。
でも、いざ矯正を始めて知識を深め、まじまじと自分の歯を観察するようになるにつれ、自分の歯はものすごく歯並びが悪かったと感じるようになりました。
今回かかった費用
精密検査代 38,500円 でした。
無料カウンセリングの当日に精密検査を行い、その日に精密検査代を支払いました。
診断結果と治療方針の説明は、検査の2週間後でした。
次回は、矯正治療の費用についてレポートしていきます!